「自律神経失調症」 症状別対処例
★30歳女性(頭痛、吐き気、肩こり、冷え性に悩む)
数年前より、頭痛、吐き気、肩こり、冷え性といった症状が出て、病院で自律神経失調症と診断される。
特に雨の日が続くと、頭痛がひどくなり寝込むこともある。整体の検査の結果、仙腸関節にズレ、背骨に側彎、首と背中の筋肉が硬縮、頚椎にズレ、頭蓋骨に歪みがみられる。
マッサージにより筋肉のバランスをとった後、椎骨の動きを改善する。さらに経絡調整で気の流れを整え、骨盤、頚椎を矯正、最後に頭蓋骨を調整する。
1回目の施術後、頭痛は治まり、身体全体が楽になったと言われる。 週1回ペースで治療を行い、毎回体調が改善され、計10回の治療で終了する。その後も月に1度、体調維持のため来院されるが再発していないとのことです。
★まとめ
首や背骨の回りには自律神経が通っていますが、背骨の動きが悪くなると交感神経が緊張しやすくなり、様々な症状が出ます。この方は長年横座りの習慣があり、それが原因で身体が歪み、結果として筋肉が硬縮し、自律神経を圧迫していました。
整体の治療では、筋肉のバランスをとり、骨の歪みやズレを直し、気の流れの調整を行うことで改善させます。自律神経失調症の方は、表材筋、中層筋、深部筋など3層の筋肉がすべて硬縮しており、すべての筋肉を緩和させなければなりません。
日常生活で注意して頂きたいことは、いつも同じ肩にバッグをかける、同じ脚を上に組む、横座りをする等の癖は身体を歪ませます。なるべく左右バランスの良い姿勢を心がけて下さい。また筋肉が硬くならないように適度な運動をする習慣をつけましょう。
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「便秘」 症状別対処例
★32歳女性(通じは3日に一度くらい、長い時は1週間近くないこともある)
この方は腰痛で来院されたのですが、便秘に悩んでおられたので、同時に治療しました。整体の検査によると、左仙腸関節にズレ、腰椎の動きが悪い、腰部と背部の筋肉が硬縮している。
全身をマッサージでほぐした後、腰椎周辺の経穴を刺激し、腰椎の動きを改善する。さらに骨盤を矯正し、大腸経の経絡を調整、最後に内臓調整を大腸中心に行う。1回目の施術中に腸の動きが活発化していることを確認。
3回目の来院時には、毎日通じがあるようになったと喜ばれておられました。
★まとめ
便秘は弛緩性と常習性のほか、脳脊髄の障害などによっても起きます。薬にばかり頼っていると、胃腸の筋肉細胞が自らの活動を弱め「弛緩性便秘」になってしまいます。
便秘は、頭痛、倦怠感、食欲不振、肌荒れ、ニキビの原因になります。また脳出血や狭心症の発作も起こしやすくなると言われています。便秘は女性に多く、腰痛や肩こりで来院される方で便秘に悩んでおられる方が多いため、同時に治療しています。
腰椎の際には大腸につながる神経が通っており、腰椎とその周りの筋肉を調整することが治療のポイントになります。さらに大腸経の経絡調整と大腸のマニピュレーションを行うことで改善します。
食事療法としては、くだものや繊維の多い野菜を多く食べるようにされて下さい。また水分の摂取量が少ないことも便秘の原因になります。適度な水分補給も必要です。
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「頭痛」 症状別対処例
★38歳男性(頭痛や頭重感、頚から後頭部にかけて重苦しく圧迫感がある)
大学病院で MRI 検査を受けても異常が見つからないため、気功、鍼、整体など様々な治療院に行かれるが治らない。
検査によると右仙腸関節にズレ、腰背部筋肉の硬縮、頚部筋肉の硬縮がひどい。身体全体をほぐした後、骨盤を矯正。頚部の筋肉のほぐしに時間をかける。さらに頚椎を矯正する。
これでかなり頭痛と後頭部の頭重感がとれたと言われるが、前頭部に少し痛みが残っているとのこと。 頭蓋骨調整テクニックの後頭底解放テクニックを試みる。これにより症状はすべて消失する。
★まとめ
この方はお仕事で1日に10時間以上もパソコンを使用されるとのことでした。忙しいお仕事の合間を縫って毎日来院され、6回目でほぼ完治されました。
ご本人の治したいという気持ちが強く伝わってきましたが、10年以上も治らないものが1週間かそこらで治るとは思ってなかったそうです。
この方のような筋緊張性頭痛を治すためには上背部の筋肉の緩和と頚部の凝りをとることが不可欠なのですが、出来るだけ治療間隔を詰めて集中的に行はないと、重度の頭痛の完治は難しいです。
また従来の頭痛薬では効かなくなり、新薬を飲んだら、今度は効きすぎて怖くなったため、飲んでなかったとのことでした。
お仕事でパソコンを使用される時間の長い方は、水泳等の運動により頚や肩の凝りを予防されることをお勧めします。
最近、体調管理のために来院される S Eの方はよくスポーツをなさっておられるため、筋肉が柔らかく、頚や肩の凝りが全くなくて感心しています。
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「慢性疲労」 症状別対処例
★39歳男性(寝ても疲れがとれず、朝から体がだるくて食欲も無い)
休養しても疲れがとれず、いつも身体がだるい為に来院される。仙腸関節にズレ、胸椎5番、8番にズレがみられる。全身の筋肉も硬化している。
全身をマッサージして筋肉を緩めた後、経絡調整を行う。さらに胸椎、骨盤を矯正する。1回目の施術終了後、身体が楽になったと言われる。3回目には、食欲も出てきたことを報告される。
疲れが溜まらなくなり、食欲も出たので6回目にて治療を終了する。 その後、体調維持の為に月に1度来院されるが、施術を受けた翌朝は身体が特に軽いとのことでした。
★まとめ
この方は残業や休日出勤が長期間続いた為に筋肉に疲労が蓄積して、気の流れも悪くなり、精神的ストレスも溜まっておられました。
食欲が無かったのは、胃と肝臓が弱っていた為であり、胃に関係する胸椎5番と肝臓に関係する胸椎8番がそれぞれ変位を起こしていました。経絡調整を行うのは、身体全体の気の循環を正常化させる為です。
気と言うと何か神秘的な物を連想されるかと思いますが、すべての生物は気を出し入れして生きていると言われており、この流れが滞ると体調が悪くなります。
さらに症状がひどいときや整体の施術を数回受けても改善が見られないときは、何かの病気の可能性もありますので早めに病院で検査を受けられることをお勧めします。
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「身体のアンバランス」 症状別対処例
★39歳女性(右半身に突っ張り感がある、腰痛)
常に右半身が突っ張ったような感じがしているので、身体の歪みを診て欲しいと言われて来院される。
整体の検査の結果、右仙腸関節にズレ、右大腿二頭筋に張り、脊柱が少し彎曲、左腰部筋肉の硬化、右広背筋に張りが見られる。全身の筋肉をマッサージでバランス調整した後、骨盤を矯正する。
施術後、身体を動かしてもらうと、前屈が深く出来るようになり、右半身の突っ張り感がとれて、楽になったと言われる。
★まとめ
この方は右の腸骨の位置が、骨盤のズレにより高くなったため、脊柱が S字状に彎曲しておられました。結果として左腰部筋肉の硬化と右広背筋の張りが現れ、軽い腰痛も出ておられました。
この方の良かった点は、ご自身で身体の歪みに気付いておられ、電気やマッサージで背中をほぐして、その場しのぎをされなかったことにあると思います。実際は、局部治療を繰り返して、症状が慢性化してしまい、ひどい状態になってから来院される方も少なくありません。
そうなると完治するのに時間がかかってしまいます。もし片方の脚や膝だけ疲れ易かったり、痛んだり、片側の背中だけ張っているような感じがしたら、身体に歪みが生じている可能性がありますので、整体院で診てもらわれることをお勧めします。
また背中の張りは内臓疾患によっても現れます。整体の施術を受けても改善が見られないときや症状が重いときは、すぐに病院で検査を受けられて下さい
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「下半身太り」 症状別対処例
★20代女性(下半身が太っていて気になる)ダイエットをしても下半身が痩せない。
ヒップの位置が下がっているような気がするとの自己申告あり。整体の検査の結果、骨盤の開きが大きく、左右の仙腸関節が上下にズレている。
骨盤のズレにより、臀部の筋肉が緊張し、その周りに余分な脂肪がついている。また股関節も横に張り出していて、大腿部が結果的に太くなっている。
全身の筋肉をマッサージでバランスをとった後、骨盤を矯正する。さらに大腰筋を調整。施術後、骨盤のあたりがすっきりしたとのこと。
4回目に来院されたときに、履けなくなっていたGパンを履いて来られ、下半身が痩せたことをご報告されておられました。
★ まとめ
この方は骨盤が開いていたためにヒップが大きくなり、左右の仙腸関節のズレが下半身の血行を悪くして、余分な脂肪が付いていました。
矯正により骨盤を逆三角形にしたことでヒップの位置があがり、細くなっただけではなく、血行が改善されたことにより、新陳代謝が良くなり、痩せられたと考えられます。
この方もそうですが、骨盤を矯正すると、脂肪燃焼のために有酸素運動をされてないにも係わらず、痩せる方がおられます。施術を行った私自身が驚くことも少なくありません。
身体に歪みがなくなったことで、体液(血液、リンパ液)の循環が盛んになり、基礎代謝がアップしたと考えられます。施術は4回で終了しましたが、また時々お見えになられるとのことでした。
骨盤は矯正していても、日常生活でズレることがあるので、時々調整されることは大切だと考えます。
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「むくみ・美容痩身」 症状別対処例
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20代女性(脚がむくむ、下腹がやせない)
夕方になると脚が腫れてむくむ。また何度かダイエットをしたが、痩せても下腹の脂肪がどうしてもとれないとのこと。整体の検査の結果、仙腸関節がズレて開いている。
脊柱に歪み。大腰筋、臀筋、ハムストリングス筋群が特に弱い。筋肉調整後、経絡調整で気の流れを整える。さらに骨盤、腰椎、頚椎を矯正する。最後に大腰筋を調整する。
1回目の施術後、ヒップ廻りが小さくなっているのに驚かれる。下腹も少しひっこんだとのこと。4回目の来院時、脚のむくみはなくなり、下腹もかなりひっこんだ上、ウエストのくびれがはっきりしてきたと喜んで報告されました。
★ まとめ
下半身にはリンパ節がふたつあります。鼠径部と呼ばれる股の付け根と、膝の裏側です。骨盤がズレていると、血行が悪くなり鼠径部が硬くなるので、リンパ節の流れが悪くなり、むくみが起こります。
さらに脚部のハムストリングス筋群が弱ることで、リンパ管や静脈の流れを悪くして、むくみを起こします。この方は、お部屋で過ごされることが多く、運動不足からくる筋肉の衰えが、身体の歪みを起こしておられました。
下腹が出ていたのも、大腰筋の衰えが原因だと思われました。ダイエットをすると、脂肪よりも筋肉が多く減るので体重は落ちますが、基礎代謝が落ちて、結果リバウンドが起こります。
また骨盤のズレに起因するお腹周りや下半身の肥満は、ダイエットをしてもなかなか落ちません。ダイエット本来の意味は、正しい食事を摂るという意味です。無理なダイエットは生理が止まったり、骨粗鬆症になったり、さらにカロリー不足による慢性疲労、頭痛といった症状もおこる危険性があります。充分に注意されて下さい。
また、脚がむくむ為に水分を制限されておられる方をみかけますが、充分に水分をとらないと老廃物がリンパ管から排出されない為、逆にむくみをひどくしてしまいます。
大腰筋は腰椎から骨盤を通って、大腿骨に付着している筋肉で、骨盤のズレや下腹のしまり具合に関係している重要な筋肉です。この筋肉は、普通の散歩等の運動では鍛えることは出来ません。坂道や階段を上がるときに使います。室内で鍛える時は、立った状態で膝を交互に上げるような運動を行って下さい。
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「脊椎分離すべり症」 症状別対処例 2004/8/16
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★25歳男性(腰が重く、時々痛みが出る。脚に痺れあり。)
16歳のとき腰痛になり、整形外科にて第五腰椎分離すべり症と診断され、コルセットによる固定治療を受けられる。その後、腰痛体操を続けているが、時々痛みが出るので、鍼灸院やカイロプラクティック院に通うが改善が見られない。
整体の検査の結果、仙腸関節のズレ、第五腰椎が隆起、腰部筋肉の硬化等の問題あり。全身の筋肉調整、経絡調整後、骨盤の矯正、大腰筋調整、腰部筋肉の緩和、腹部圧による腰椎の調整を行う。
施術後、痛みが改善し、腰が軽くなったと言われる。週1回のペースで9回治療後、脚の痺れ、腰痛等の症状が出なくなったとのことで治療を終了する。
★ まとめ
第五腰椎の分離(腰椎の椎弓部が骨折)というのは、日本人で平均7、8パーセントの人に、運動部経験者では20パーセント以上の人にみられるくらいよく起こります。
しかし腰椎分離症はほとんど無症状か、あっても軽いものなのであまり目立ちません。ところがすべり症に進行すると、腰痛や脚の痺れが出てきて、日常生活に支障をきたしてきます。この方の場合、幸い腰痛体操で腹筋を鍛えておられたので、進行が軽かったと言えます。
またお腹に脂肪が少なかったので、どうにか腰椎を調整することが出来ました。脊椎分離すべり症は、最も改善が困難な症例です。水泳や散歩等の運動を心がけ、過労や肥満にならないように注意することが大切です。
また整体でよく行う捻転調整(腰を瞬間的に強く捻る施術)はすべりを進行させる危険性があるので避けなければなりません。
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健やか整体院 |
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